YOUTUBE IN CHINA

中国でYouTubeは見れない?5つの視聴方法と事前保存のコツ

中国本土でYouTubeが見られない理由と、国際ローミング・海外用eSIM・VPN・レンタルWi-Fi・香港SIMの5つの方法の違いを公式案内をもとに整理。YouTube Premiumで出発前に保存する方法や、つながらないときの対処も分かります。

情報確認日2026年10月23日

「中国ではYouTubeが見られないと聞いたけれど、子どもの番組や仕事の動画はどうしよう」。ホテルのWi-Fiなら見られるのか、VPNを使ってよいのか、現地でつながらなかったらどうするのか、不安が先に立つ方もいるでしょう。eSIMやローミングなど方法が多く、どれを選べばよいか迷う気持ちも重なります。

そこで本記事では、中国本土でYouTubeが見られない理由と、見るための5つの方法の違いを、各社やYouTubeの公式案内をもとに整理しました。YouTube Premiumで出発前に動画を保存しておく方法も分かるので、自分の滞在に合う準備を選べます。

あわせて、つながらないときの対処や、中国でVPNを使う前に知っておきたい決まりも同じ流れで解説します。

中国本土でYouTubeが見られない理由

中国本土では、ホテルのWi-Fiや中国の携帯回線といったふつうの回線からYouTubeにつながりません。中国のネット規制でYouTubeへの通信が妨げられているためで、この状態は2009年から続いています。

中国本土のふつうの回線ではつながらない

中国本土の回線を使う限り、YouTubeは基本的に見られないと考えてください。中国本土からの接続を観測している民間の調査サイトGreatFireでは、2026年10月13日時点でYouTubeのサイトが遮断と判定されています。

同じサイトの2026年10月4日のテストでは、Googleの検索サイトも遮断と判定されていました。ホテルや空港の無料Wi-Fi、中国で買ったSIMはどれも中国国内の通信網を通るため、YouTubeを見るには中国の外を経由する回線かVPNが必要です。

2009年3月から見られない状態が続く

中国本土でYouTubeが見られなくなったのは、2009年3月ごろからです。ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は2009年3月25日、中国からYouTubeへのアクセスが同月23日から急に減ったとGoogleが報告したと伝えました。

当時、中国政府は遮断を認めておらず、理由も公表されていません。2012年の米NBCの報道も、YouTubeは2009年から中国で見られない状態が続いていると伝えています。

香港や台湾ではYouTubeが広く使われている

香港や台湾は、中国本土とは通信の扱いが異なり、YouTubeが広く使われています。調査サイトDataReportalの2026年版によると、Googleの広告データでYouTubeの広告が届く人数は、2025年末時点で香港が624万人、台湾が1,810万人でした。

YouTube Premiumを使える国の一覧にも、香港と台湾は入っています。香港旅行での通信の注意点は香港旅行のVPNガイドを参考にしてください。

中国でYouTubeを見る方法

中国本土でYouTubeを見る方法は、国際ローミング、海外用eSIM、VPN、レンタルWi-Fi、香港SIMの5つです。中国の規制は変わることがあり、Proton VPNやMillenVPNも中国で安定して使えるとは限らないと案内しているため、1つに頼らず組み合わせるのが現実的でしょう。

国際ローミングは日本の通信会社の料金で使う

日本で使っているスマホをそのまま海外で使う国際ローミングも、中国でYouTubeを見る手段として挙げられます。ただし、通信会社はYouTubeが見られるとまでは案内していないため、ローミングだけに頼らず予備も用意しておきましょう。

ソフトバンクの「海外あんしん定額」では、中国は24時間980円でデータ量に上限のない「定額国L」の対象です。auの「au海外放題」は、中国本土では事前予約で24時間1,000円、予約なしで1,200円かかります。どちらも2026年10月時点の内容で、auは2027年2月から料金体系を変え、ソフトバンクも2027年春以降に24時間10GBを超えたときの速度制限を始める予定です。

海外用eSIMは事業者が中国対応をうたう

海外用eSIMは、スマホに旅行先用の回線を追加するもので、中国向けの商品では、YouTubeなど中国で遮断されているサービスも使えると案内する事業者があります。Airaloの説明では、自社のeSIMの通信は中国本土の外にある出入口を通るため、VPNなしでブロックされたサイトを使えるとのことです。

ただしAiraloも、この説明はeSIMのデータ通信を使っているときに限り、ホテルのWi-Fiには当てはまらないと明記しています。事業者の説明で、中国の規制が変われば状況も変わりうるため、予備の手段も持っておきましょう。

VPNは出国前の契約とアプリ導入が前提

VPNでYouTubeを見るなら、日本にいるうちに契約し、アプリを入れて接続を試しておくことが欠かせません。Proton VPNは、出国前にアカウントの作成からログイン、接続の確認まで済ませることを、最も効果的な対策と案内しています。

現地のApp StoreではVPNアプリを入手しにくいことがあり、2017年にはAppleが中国のApp StoreからVPNアプリを削除したと報じられました。Proton VPNは、中国で100%の安定を保証できるVPNはないとも明記しています。サービスは中国向けVPNの比較で比べられるので、契約前に目を通してください。

レンタルWi-Fiと香港SIMの注意点

レンタルWi-Fiを使うなら、中国向けの規制に対応した回線かを申し込み前に確かめます。グローバルWiFiの案内は、中国向けの「特別回線」なら中国でアクセスできないSNSやアプリも使える一方、規制などで使えないサービスが増える可能性もある、というものです。

香港の携帯会社のSIMは、2026年の報道によると、中国移動香港が6月17日からすべてのプリペイドSIMを、中国聯通が8月1日から新しく発行された本土ローミング付きのプリペイドSIMを、中国本土では開通できなくしました。使うなら、中国本土に入る前に香港などで開通を済ませてください。

動画はデータ量が大きいので容量を確かめる

YouTubeは通信量が多いため、どの手段でもデータ量の上限を先に確かめておきます。グローバルWiFiの目安では、1日300MBのプランで見られるのは、480pの画質で約30分、1080pで約10分です。

楽天モバイルの海外ローミングは、毎月2GBまでがプラン料金に含まれ、超えると最大128kbpsに落ちます。中国本土が対象かは、出発前に楽天モバイルのエリア検索で確かめてください。子どもに長い時間見せたいなら、レンタルWi-Fiの無制限プランなどデータ量に上限のない手段か、次の章の事前保存を組み合わせると安心です。

5つの方法の違いをまとめると次のとおりです。当サイトは中国での接続を実測しておらず、表は各社の公式案内と報道にもとづいています(2026年10月時点)。

方法出発前の準備使える範囲主な注意点
国際ローミング定額サービスの確認スマホのデータ通信料金と上限は会社ごとに違う
海外用eSIM購入と端末への追加eSIMのデータ通信ホテルWi-Fiでは効かない
VPN契約・アプリ導入・接続確認Wi-Fiとデータ通信つながらない日がある
レンタルWi-Fi中国向け回線の予約ルーターにつないだ端末容量プランは1日の上限あり
香港SIM本土に入る前の開通SIMのデータ通信2026年に開通条件が変更

YouTube Premiumで出発前に保存しておく

決まった動画を見たいだけなら、日本にいるうちにYouTube Premiumで動画を保存しておく方法が手堅い選択です。YouTubeの渡航ポリシーは、渡航前に保存した動画は30日間見られると案内しています。

渡航前に保存した動画は30日間見られる

YouTube Premiumの会員は、スマホやパソコンで動画を一時保存し、通信がない場所でも再生できるのが特長です。YouTubeの渡航ポリシーでは、Premiumが使えない国へ行く場合、渡航前に保存した動画は30日間見られると案内されています。

ただし、通常のオフライン再生の条件は最大29日間で、それを過ぎると再接続が必要です。短期の旅行なら、子ども向けの番組や仕事の研修動画などを出発前にまとめて保存しておくと、現地の通信に左右されずに済みます。

中国本土はPremiumの対象外

YouTube Premiumが使える国の一覧に、中国本土は入っていません。そのため、中国本土にいる間はPremiumの特典を使えず、出発前に保存した動画を見る使い方が公式の想定です。

同じ渡航ポリシーには、Premiumは主に登録した国で使うことが前提で、渡航が30日を超える場合は解約などの措置が取られる可能性があるとも書かれています。駐在や留学など長く滞在する人は、Premiumだけに頼る計画は避けたほうがよいでしょう。

VPNで所在地を偽ると解約されることがある

YouTubeの渡航ポリシーは、VPNを使うなどして所在地を偽った場合、Premiumのサブスクリプションが解約される可能性があると明記しています。VPNで別の国のサーバーにつないでPremiumの特典を使おうとするのは、避けたほうが安全です。

YouTubeの有料サービスの利用規約(2026年6月18日発効)も、居住国について偽りの情報を出すことや、有料サービスのアクセス制限を回避することを禁じています。

Premium Liteはショート動画と音楽が対象外

料金の安いPremium Liteでも、ほとんどの動画でオフライン再生を使えるのは同じです。ただし、YouTubeのヘルプは、ショート動画や音楽のコンテンツではオフライン再生などの機能を使えないと案内しています。

子どもが音楽の動画を見たがりそうなら、Premium Liteでは保存できない場合があります。どの動画を保存したいかを先に決めてから、プランを選びましょう。

つながらないときの対処と代わりの動画サービス

現地でYouTubeが見られないときは、VPNの接続先と接続方式を変え、それでもだめなら回線そのものを切り替えます。途切れやすいときは画質を下げ、どうしても見られない間は中国国内の動画サービスを使うのも1つの手です。

接続先と接続方式を切り替える

VPNがつながらないときは、まず接続先のサーバーと接続方式(プロトコル)を変えて試します。Surfsharkが2026年10月更新のヘルプで勧めているのは、中国でアプリからつながらない場合の、WireGuardという方式の手動設定です。

MillenVPNは、中国など規制の厳しい国からの利用では、OpenVPNへの切り替えや、OpenConnect方式の専用アプリ「MillenVPN Native OpenConnect」の利用を案内しています。対処の順番は中国でVPNにつながらない時の直し方で確かめてください。

ホテルWi-Fiから別の回線に切り替える

ホテルのWi-Fiで見られないなら、Wi-Fiを切ってeSIMやローミングのデータ通信に切り替えます。Airaloの案内でも、中国本土の外を通る経路が使えるのはeSIMのデータ通信のときだけで、ホテルのWi-Fiには当てはまりません。

反対に、ローミングやeSIMでつながりにくい場面では、VPNをつないだWi-Fiに切り替える手もあるでしょう。2つの手段を行き来できるようにしておくことが、視聴を途切れさせないコツです。

画質を下げて途切れとデータ量を抑える

動画が止まりがちなときは、YouTubeアプリの画質を下げると見やすくなることがあります。YouTubeのヘルプでは、アプリの「プロフィール写真」→「設定」→「動画の画質設定」で、モバイルネットワークとWi-Fiのそれぞれに「データセーバー」を選べる仕組みです。

データセーバーは画質が下がる代わりに、再生の開始が早くなる場合があると説明されています。データ量に上限のある回線では、通信量の節約にもつながる設定です。

中国ではbilibiliなど国内サービスが主流

中国では、YouTubeの代わりに国内の動画サービスが広く使われています。動画コミュニティのbilibiliは、2026年4〜6月期の決算で、1日の平均利用者が1億1,650万人、月間利用者が3億7,100万人と発表しました。

iQIYIは、日本のApp Storeで日本語字幕にも対応した海外向けのアプリを出しています。ただし、作品の品ぞろえや登録の条件はサービスや地域によって違い、日本で使えても中国本土で同じように使えるとは限らない点に注意してください。

中国でVPNを使う前に知りたい決まり

中国の規定は、国が認めた経路以外での国際接続を個人も含めて禁じています。当局は個人の未承認のVPN利用も取り締まりの対象と説明したと報じられており、旅行者を名指しした公式な線引きはありません。

規定は国が認めた経路以外の接続を禁じる

1996年に定められ、1997年に改正された中国の国際ネット接続の暫定規定は、国の通信網が用意した国際出入口を使うよう定めています。第6条の中身は、いかなる組織や個人も、自ら別の経路を作ったり使ったりして国際接続してはならない、というものです。

違反した場合の罰則として、第14条には15,000元以下の罰金などが定められています。条文の上では、個人も対象に含まれると読める書き方です。

旅行者向けの公式な線引きは無い

中国工業情報化部は2017年1月、許可のない企業や個人が専用線やVPNで越境の電気通信事業を行うことを規制の対象と説明しました。貿易会社や多国籍企業が業務で必要な場合は、認められた通信事業者から回線を借りれば影響しないとしています。

一方で同じ年の7月には、取り締まりは個人や国内企業が未承認のVPNを使うのを止めるためだと説明したと報じられました。旅行者についての公式な目安は日本の外務省も示していないため、使うかどうかは現地の法令と各サービスの規約を確かめて自分で決める必要があります。

処分が報じられたのは中国在住者の例

ここで紹介する2件は、いずれも中国に住む人の例です。2019年の報道では、広東省の男性が国際ネットワークへの不正な接続を理由に1,000元の罰金を科されました。

2023年には河北省で、VPNを使って海外企業の仕事をしていたプログラマーが、収入の没収などの処分を受けたと報じられています。旅行者にそのまま当てはまる例ではありませんが、規定が個人に適用された例があることは知っておきましょう。

中国のYouTubeでよくある質問

中国でYouTubeを見るときによく迷う点を、3つの質問にまとめました。

ホテルのWi-FiならYouTubeは見られる?

ホテルのWi-Fiは中国国内の通信網を通るため、そのままではYouTubeは見られません。各社の案内では、VPNをつなぐか、Wi-Fiを切って海外用eSIMやローミングのデータ通信に切り替える方法があり、つながらない場合に備えて2つの手段を用意しておくと安心です。

VPNで見るのはYouTubeの規約違反?

無料のYouTubeの利用規約には、VPNという言葉での禁止はありません。ただし、規約は利用を制限する機能の迂回を禁じており、Premiumでは所在地を偽ると解約の可能性があると明記されています。VPNで別の国につなぐと、表示される動画が変わったり見られない動画が出たりもするでしょう。

香港のSIMならYouTubeは見られる?

香港の報道では、香港などで開通を済ませたプリペイドSIMは中国本土でもローミングで使え、YouTubeを見られると伝えられています。ただし2026年に開通の条件が変わったため、中国本土に入る前に開通させ、購入先の最新の案内を確かめてください。

まとめ

中国本土では、ホテルのWi-Fiや中国の携帯回線からYouTubeにつながらない状態が2009年から続いています。見るには、国際ローミングや海外用eSIM、VPN、レンタルWi-Fi、香港SIMを組み合わせ、決まった動画ならYouTube Premiumで出発前に保存しておく方法が手堅い選択です。

どの方法も、契約や設定は日本にいるうちに済ませておく必要があります。まずは見たい動画と滞在日数を決め、データ量に合う通信手段を選ぶところから始めましょう。

参考文献

次の一歩

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中国向けの公式案内、初回総額、更新条件、返金条件を比べられます。

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