HOW TO CONNECT VPN

VPN接続のやり方|スマホ・PC別にアプリと設定画面の手順を解説

VPNの接続のやり方を、専用アプリと端末の設定画面の2通りで解説。iPhone・Android・Windows・Macの手順、つながったかの確かめ方、接続できないときに試す順番まで分かります。

情報確認日2026年10月23日

「VPNの接続のやり方が分からない。アプリを入れればいいのか、iPhoneの設定画面に何か打ち込むのか」。サーバーアドレスや事前共有キーといった見慣れない入力欄を前に、間違えたら壊れないかと手が止まる方は多いはずです。旅行の出発が迫っていれば、焦りも重なります。

そこで本記事では、自分に合う接続方法の見分け方と、専用アプリ・端末の設定画面それぞれの接続手順を、iPhone・Android・Windows・Mac別に順を追って紹介します。つながったかを確かめる方法も添えるので、設定したあとに不安が残りにくくなるでしょう。

あわせて、つながらないときに試す順番や、自動接続・キルスイッチといった便利な設定も同じ流れで解説します。

VPNの接続方法は専用アプリと手入力の2通り

VPNにつなぐ方法は、VPNサービスの専用アプリを使う方法と、端末の設定画面に接続情報を手で入力する方法の2通りです。個人で契約したなら専用アプリ、会社や契約先から設定情報を渡されたなら手入力と覚えておけば迷いません。

個人で契約したなら専用アプリが最も手軽

個人でVPNサービスを契約したなら、そのサービスの専用アプリを入れて接続ボタンを押す方法が最も手軽です。接続に必要な設定はアプリが端末に自動で作るため、サーバーのアドレスなどを打ち込む必要がありません。

Microsoftも、個人で契約したVPNサービスを使う場合は、まずMicrosoft Storeにそのサービスのアプリがあるかを確かめるよう案内しています。VPNが切れたときに通信を止めるキルスイッチや、自動で接続する機能も、多くはアプリの中で設定するものです。

手入力は設定情報を渡された人向けの方法

端末の設定画面に手で入力する方法は、会社やVPNサービスから接続用の設定情報を渡された人に向いています。Apple・Google・Microsoftの公式ヘルプは、入力する値を管理者かVPNの提供元から受け取るよう案内しています。

入力するのは、接続先サーバーのアドレス、アカウント名、パスワードなどです。構成プロファイルと呼ばれる設定入りのファイルを受け取った場合、Macはファイルをダブルクリックするだけで設定が入ります。iPhoneはファイルを開いたあと、「設定」に出る「ダウンロード済みのプロファイル」から「インストール」を押します。

つまずきやすいのは、アプリにログインするパスワードと手入力用のパスワードが別の場合がある点です。NordVPNやProton VPNは、手入力用の認証情報をアカウント画面で別に確認する方式をとっています。

会社のVPNは社内の担当者の案内が最優先

在宅勤務などで使う会社のVPNは、社内の担当者の案内に従うのが最優先です。会社ごとに使うアプリや接続方式、認証の方法が決まっていて、個人向けサービスの手順はそのまま当てはまりません。Microsoftも、仕事用のVPNについては会社の社内サイトやサポート担当者に問い合わせるよう案内しています。

状況別に、どの方法を選べばよいかを並べると次のとおりです。

あなたの状況接続の方法手元に必要なもの
個人でVPNを契約した専用アプリ契約時のIDとパスワード
旅行や出張の前に準備したい専用アプリ出発前の契約とアプリ
設定ファイルや接続情報を渡された端末の設定画面に手入力サーバー名・ID・パスワード
会社から在宅勤務用に指示された会社が指定する方法社内の手順書

どれに当てはまるか分からないときは、契約したVPNサービスのヘルプに専用アプリの案内があるかを先に確かめてください。アプリがあれば、次の章の手順で接続まで進められます。

専用アプリでVPNに接続するやり方

専用アプリでの接続は、アプリを入れてログインし、接続ボタンを押すだけで終わります。iPhoneでは初回だけVPNの追加を許可する画面が出るので、そこで「許可」を押すことだけ覚えておけば迷いません。

アプリは公式サイトか公式ストアから入れる

アプリは、契約したVPNサービスの公式サイトか、App StoreやGoogle Playといった公式ストアから入れます。ストアには名前の似たVPNアプリが多く並ぶため、公式サイトのダウンロード案内からストアへ進むと取り違えを防げます。

たとえばMillenVPNは、公式サイトの「アプリダウンロード」から入手する流れです。パソコンでは、公式サイトでWindows用かMac用かを選んでからインストールします。

契約したときのアカウントでログインする

アプリを開いたら、申し込みのときに作ったアカウントでログインします。MillenVPNの場合、使うのは申込み完了メールに書かれたユーザー名とパスワードです。

まだ契約していない人は、アプリの「登録」や「Create account」からアカウントを作れるサービスもあります。App Storeでアプリ内購入をした場合は、ExpressVPNのように「サブスクリプションを復元」で購入情報を引き継ぐ方式もあるので、利用するサービスのヘルプで確かめてください。

iPhoneは初回にVPNの追加を許可する

iPhoneでは、初めて接続するときに、アプリがVPNの設定を追加してよいかを尋ねる表示が出ます。ここで「許可」を押し、パスコードかFace ID、Touch IDで確定すれば準備は完了です。

ExpressVPNの日本語ヘルプでは、この表示を「ExpressVPNがVPN設定の追加を求めています」と紹介しています。NordVPNとExpressVPNはどちらも、許可しないと接続に進めないと案内しているため、ここは迷わず許可して構いません。

接続ボタンを押し、接続先は自動に任せる

ログインと許可が済んだら、アプリの接続ボタンを押せばVPNにつながります。接続先のサーバーは、最初は自動選択のままで問題ありません。

NordVPNは「VPNで接続を保護」を押すと最適なサーバーへ自動でつなぎ、ExpressVPNは最初の接続先が「Fastest Location(最速ロケーション)」に設定されています。日本のサーバーを使いたいなど、接続先の国を決めたいときだけ、一覧から選び直せば十分です。

つながったかは画面の表示とIPで確かめる

つながったかどうかは、まずアプリの表示で確かめます。NordVPNは「Secured(接続されました)」、ExpressVPNは「Protected(保護済み)」、Surfsharkは「Connected」と接続時間のタイマーを表示します。アプリの表示言語によっては、言葉が少し違うかもしれません。

もう一歩確かめるなら、VPNを切ったときとつないだときで、IPアドレスや国の表示が変わるかを見ます。Netflixのヘルプも、fast.comに出る国名が実際の場所と違えばVPNが有効になっている可能性があると案内しています。確認の手順はVPNでIPアドレスはどう変わるかを解説した記事で紹介しているので、あわせて確かめてください。

端末の設定画面からVPNに接続するやり方

端末の設定画面から接続するときは、どの端末でも「VPNの項目を開く→接続情報を入力して保存する→接続する」の3段階で進みます。入力する値は自分で考えるものではなく、会社やVPNの提供元から受け取った値をそのまま使うのが原則です。ここで紹介するメニュー名は2026年10月時点の表記で、機種やOSのバージョンによって少し違うことがあります。

iPhoneは「VPNとデバイス管理」から

iPhoneでは、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」→「VPN」の順に開き、VPNの構成を追加します。ソフトバンクのよくある質問でもiOS 18の例としてこの順番が案内されているので、迷ったときの目安になるでしょう。

Appleの案内では、構成を追加したら接続の種類を選び、説明・サーバー・アカウント名・パスワードなどを入力して「完了」を押します。iPhoneが標準で対応している接続の種類は、L2TP・IKEv2・IPSecの3つです。画面ごとの細かい手順はiPhoneのVPN設定方法の記事で確かめられます。

Androidは設定アプリの「VPN」から

Androidでは、設定アプリの「ネットワークとインターネット」→「VPN」を開き、右上の追加アイコンから接続情報を入力して「保存」します。あとは追加したVPNをタップし、ユーザー名とパスワードを入れて「接続」を押せば完了です。

Googleのヘルプには、手順の一部はAndroid 14以上でだけ動作すると書かれています。メーカーによって画面の並びが違うため、「VPN」が見つからないときは設定アプリの検索で「VPN」と入れて探してください。

Windows 11は設定アプリの「VPN」から

Windows 11では、設定アプリの「ネットワーク & インターネット」→「VPN」→「VPNの追加」を開きます。VPNプロバイダーに「Windows (ビルトイン)」を選び、接続名・サーバー名またはアドレス・VPNの種類・サインイン情報の種類を入力して保存すれば準備は完了です。

接続するときは、タスクバーのネットワークのアイコンからVPNを選ぶか、設定アプリの「VPN」で「接続」を押します。つながると接続名の下に「接続済み」と出て、Windowsが認識したVPNであればタスクバーに青い盾のマークも表示されます。Windows 10でも「設定」→「ネットワークとインターネット」→「VPN」から同じように追加できますが、サポートは2025年10月14日に終了しているため、Windows 11への移行も検討してください。

Macは「システム設定」の「ネットワーク」から

Macでは、アップルメニューの「システム設定」→「ネットワーク」を開き、アクションのポップアップメニューから「VPN構成を追加」を選びます。接続の種類を選んだら、表示名・サーバアドレス・アカウント名・パスワードなどを入力して「作成」を押します。

設定ファイルを受け取っている場合は、そのファイルをダブルクリックするだけで設定は完了です。接続の切り替えは、メニューバーのVPNの状況メニューか、システム設定の「VPN」から行えます。

入力するサーバー名やIDは提供元からもらう

設定画面に入力する値は、すべて会社やVPNの提供元から受け取るものです。主な項目の意味と入手先は次のとおりです。

入力項目意味入手先
サーバーアドレス接続先のVPNサーバーの住所提供元の設定案内
VPNの種類IKEv2などの接続方式提供元の設定案内
リモートID接続先サーバーを示す名前提供元の設定案内
ローカルID自分の端末を示す名前提供元の指定どおり
アカウント名・パスワード手入力用の認証情報提供元のアカウント画面
事前共有キー接続先と共有する合言葉会社や提供元

NordVPNでは、手入力に使う認証情報はログイン用のメールアドレスとパスワードとは別物で、アカウント画面で確認します。値が1文字違うだけでもつながらないため、受け取った値はコピーして貼り付けるのが確実です。

VPNに接続できないときに試す順番

VPNに接続できないときは、ネット回線の確認、アプリの更新とログインのし直し、接続先と接続方式の変更、の順に1つずつ試します。ExpressVPNのヘルプも、各手順のあとに接続を確かめ、直ったら残りの手順は要らないという考え方です。

最初にVPNなしでネットにつながるか確かめる

最初に、VPNを切った状態でWebサイトが開けるかを確かめます。そもそもWi-Fiやモバイル回線がつながっていなければ、VPNの設定をいくら見直しても直らないためです。

ExpressVPNもAppleも、つながらないときの最初の確認としてネット接続そのものを挙げています。ホテルや空港などで同意画面が出るWi-Fiは、その画面を先に済ませてから、VPNをつないでください。Appleは、別のWi-Fiやモバイル回線に切り替えて試すことも勧めています。

アプリの更新・再ログイン・接続先の変更

回線に問題がなければ、アプリを最新版にし、ログインし直してから、別の接続先サーバーを選んで試してみてください。ExpressVPNとMillenVPNのヘルプは、どちらもアプリの更新を最初の対処に挙げています。

MillenVPNのiPhone向けヘルプでは、ログアウトして再ログインしたあと5秒ほど待ち、「サーバー情報を更新」する手順も示されています。接続先によってつながりやすさが違うため、同じ国の別のサーバーや近くの国にも切り替えてみてください。

接続方式とセキュリティソフトの見直し

それでもつながらなければ、接続方式であるVPNプロトコルを変え、セキュリティソフトがVPNを止めていないかを確かめます。ExpressVPNの案内は、プロトコルを「自動」から別の方式に順に切り替え、セキュリティソフトの例外にアプリを加える方法です。

iPhoneでは、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」→「VPN」で古いVPN構成の情報ボタンから「VPNを削除」を選び、アプリで接続し直して「許可」を押すと設定が作り直されます。ここまで試して直らないときは、アプリの診断情報を添えて提供元のサポートに問い合わせましょう。症状別のくわしい直し方はVPNにつながらない原因と直し方の記事にまとめています。

接続後に見直したい設定と使い方の注意

つながったあとは、自動接続とキルスイッチを設定しておくと、つなぎ忘れや切断の心配が減ります。あわせて、VPNを入れると使えなくなるサービスがあることと、海外の規制国では準備の順番が違うことも押さえておきましょう。

自動接続とキルスイッチで切断に備える

自動接続は、Wi-Fiにつないだときなどに自動でVPNをオンにする機能です。NordVPNではアプリの設定から自動接続をオンにし、Wi-Fiのときだけかモバイル回線のときもかを選べます。自宅のWi-Fiを信頼済みネットワークに登録すると、そこでは自動接続が働きません。

キルスイッチは、VPNが予期せず切れたときに通信を止め、本当のIPアドレスが外に漏れるのを防ぐ機能です。ExpressVPNは、より強く通信を止める高度なキルスイッチを使うと、AirDropやCarPlayに影響が出ることがあると案内しています。初めて使うなら、標準のキルスイッチから始めるのが無難です。

銀行アプリや動画はVPNを切ると使える場合がある

VPNをつないだまま銀行アプリや動画配信サービスを使うと、ログインや再生ができない場合があります。そのときは、まずVPNを切って試すのが基本です。

Netflixは、VPNを検知すると「VPNまたはプロキシを使用しているようです」と表示し、VPNをオフにするよう案内しています。ソフトバンクがMy SoftBankアプリにログインできないときの対処として示しているのも、VPNをオフにする手順です。VPNをつなげば何でも使えるわけではなく、各サービスの利用規約が優先されます。VPNを切る手順はVPNをオフにする方法の記事を参考にしてください。

中国など規制のある国では出発前に準備する

中国のように通信の規制がある国へ行くなら、契約・アプリのインストール・接続の確認まで、日本にいるうちに済ませます。現地に着いてからでは、アプリの入手や契約の手続きが難しくなることがあるためです。

規制のある国では、接続できるかどうかが時期によって変わります。1つのサービスだけに頼らず予備の手段も用意し、現地の法律や各サービスの規約も事前に確かめてください。出発前の準備は中国旅行のVPN準備チェックリストで順番に確認できます。

VPN接続でよくある質問

VPNに接続するときによく迷う点を、4つの質問にまとめました。

VPNは常にオンにしておくべき?

常にオンにする必要はなく、場面で使い分けて構いません。外出先の公衆Wi-Fiでは自動接続でオンにし、自宅のWi-Fiは信頼済みネットワークに登録してオフにする使い方が、NordVPNの設定にも用意されています。

無料VPNでも接続して大丈夫?

無料というだけで選ばず、提供元とお金の得方を確かめてからにしましょう。オーストラリアのCSIROなどの研究チームが2015年9月に集めたAndroidのVPNアプリ283本を分析した研究では、67%が第三者の追跡用の仕組みを組み込んでいました。くわしくは無料VPNの危険性の記事で確かめられます。

VPNに接続すると通信速度は遅くなる?

VPNサーバーを経由して遠回りになるため、使わないときより速度は落ちやすくなります。どれだけ落ちるかは接続先のサーバーや時間帯で変わるため、遅いと感じたら近い国のサーバーに切り替えてみてください。対処の順番はVPNが遅い原因と改善方法の記事にまとめています。

iPhoneのVPN設定はしないといけない?

VPNを使う予定がなければ、iPhoneのVPN設定はしなくて構いません。VPNを使う場合も、専用アプリで接続すれば設定は自動で作られるため、自分で入力するのは会社などから接続情報を渡されたときだけです。

まとめ

VPNの接続は、個人で契約したなら専用アプリを入れてログインし、接続ボタンを押すのが最も手軽です。iPhoneでは初回に出るVPNの追加の表示で「許可」を押せば、設定は自動で作られます。

会社などから接続情報を渡された場合は、端末の設定画面のVPNの項目に、受け取った値をそのまま入力します。つながらないときは、回線の確認、アプリの更新と再ログイン、接続先と接続方式の変更の順に試してください。

まず契約したVPNサービスの公式サイトを開き、自分の端末用のアプリがあるかを確かめるところから始めましょう。

参考文献

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